広島大学は、現在4研究科、12学部、11附属学校・園を有し、教育数約1,800人、学生数(大学院生を含めて)約15,500人を擁するわが国屈指の国立大学です。
広島大学大学院教育学研究科/教育学部音楽文化教育学講座は、教育学部音楽教育学専修と学校教育学部中学校教員養成課程(音楽)との統合により、新しい社会的ニーズに対応することを目的として誕生しました。教育学部音楽教育学専修は、広島大学(新制)誕生の際に、広島女子高等師範学校の体育専修課程の中の音楽教科を母体として、昭和24年、高等学校教育科音楽科として安浦分校に新設され、翌年福山分校へ移転し、以後、全国で唯一の音楽科の高等学校教員養成課程として、40年の歴史を刻んできました。昭和36年に教育専攻科が、また昭和44年に教育学研究科教科教育学専攻の中の一講座として音楽科教育(いわゆる大学院修士課程)が設置され、これは昭和50年に博士課程前期となりました。昭和53年には高等学校教員養成課程は教科教育学科の中の音楽教育学講座となり、さらに昭和60年には、大学院の音楽科教育の中に、音楽学と音楽技法内容学が組み入れられ、翌61年、音楽科教育の博士課程後期が設置されました。平成元年8月、福山から東広島に移転し、教育学部が統合されました。学校教育学部中学校教員養成課程(音楽)は、広島師範学校を母体として昭和24年に創設された広島大学教育学部東雲分校に、教育学部福山分校の中学校教員養成課程音楽科が昭和42年に移管されてできたものです。以来、数多くの中学校音楽科教員の養成を行ってきました。東雲分校は、昭和53年の改組により学校教育学部として独立し、さらに昭和57年には大学院学校教育研究科音楽教育専攻(修士課程)が設置されました。そして平成7年に、東広島市への移転を完了しました。平成12年には、教育学部と学校教育学部との統合により、新教育学部が発足し、音楽文化系コースが誕生しました。